結婚して何年かしたある日の事。

実家に帰ったら家の中から奇怪な音が聞こえる
「さくら さくら」の旋律であることはかろうじて分かるものの
なんじゃ?この不協和音のストロークは

家に入ると母が大正琴を弾いている。
(弾いているというよりは、鳴らしていると言うのが正しい?)

「Kさん(母)、それ、ちゃんとチューニングした?」
と聞くと
「チューニング?何それ?」
と返って来た
「調弦の事。」
「ちょーげん(・・?)」

やっぱりな。。。

通販の三文楽器ながらちゃんと付属品にチューニング笛が付いている。
チューニング笛も息の速度でピッチ変わるけど。

「この笛を吹きながら、弦で同じ音が鳴るようにココ(糸巻き)を締めたり緩めたりするの。」
と言うと
「同じ音か違う音か、どうやったら分かるん?」

。。。どうしたら同じ音か違う音か分からんと言う事になるんだ。。。?
逆に聞きたい。。。

「歌う時に、カラオケの音に自分の声の高さを合わせるやろ?それと一緒。」
「そんなん、合わせてへんもん。」

そーか。。。このヒト、末期的な音痴だったの忘れてたわ(--;)。

「大正琴も音、合わさなあかんの?」

ハイ、弦楽器ですから…………(_ _;)@@@@@@

「そんなややこしい事 出来ひんし上げるわ。アンタやったら弾くやろ?」

そりゃ~、キーの配置はピアノと一緒やから弾けと言われれば弾きますけどね。。。

「まだサラ(新しい)ちゃうの勿体ない
「一昨日来たトコやけど、弾けんモン持っててもしゃーないやん。」
。。。チューニングメータを2台持っているので上げると言っても
自分で合わせようと言う気は全くないらしい。

結局言われるがままに持って帰って来ました。

3日で放棄なんて可哀想すぎ

一人で弾いていても面白くないので、市がやっている大正琴の講座を見学に行きました。
…が、しかし予想はしてたけど
私と同世代の人は居ず 浮いて浮いて仕方がない

結局、その講座に申し込まないまま家で時々弾いています。