まだピアノをやめてしまった理由を書いていませんでしたね。
高校の特別入部の話から少し戻りますがお付き合い下さい。

中学2年のとある水曜日。
毎度の如くピアノは弾いていても遊んでばかりでぜんぜん課題の曲の練習をしていないので
前回指摘されたところが直ってるワケがなく
「叱られるんだろうな~。。。
と思いながら重い足取りで坂道を上がって行きました。

ピ~ンポ~ン。。。

先生の返答はありません。

ピ~ンポ~ン…ピ~ンポ~ン…ピ~ンポ~ン…
。。。ただレッスンを忘れてお留守にされているのではない
胸騒ぎを感じました

フェンス越しにピアノが置かれているはずの部屋を覗くと
掃き出し窓から見えるはずのピアノが忽然と消えています。

それ以前に、他の家財もなにもない

何も言わず、先生はある日突然消えてしまいました。
後々思うといわゆる「夜逃げ」というヤツだったのでしょう。

ピアノも先生も好きではなかったけれど
なんとも後味悪いピアノレッスンの幕引きでした。