楽器大好き!

私、パニック障害です。 ~agiatamente のんびりと気楽に~

カテゴリ: 「題名のない音楽会」

今日は2021年のレッスン初めです。
クリスマス・イヴの発表会で
「悲愴」「アヴェ・マリア」は卒業になったので(あれで卒業なのか?)今日は新しい課題を貰います。

去年から先生に

「Smile」(映画"ライムライト"より)
「青春の輝き」(カーペンターズ)

をやりたいと話していて
「良い曲ですよね。是非やりましょう!」

と快諾して下さっていたのですが
お正月期間に溜まった「題名のない音楽会」を見ていて新たに
「誰も寝てはならぬ」

「ガブリエルのオーボエ」
も弾きたくなりました。
(だーかーらーオーボエだって言ってんの!)

Leeだのドッツアウアーだとか言った練習曲は
余りに私がイヤイヤ練習しているのがバレていて
「もう◯野さん、エチュード嫌いなの分かってるんでイイです…(ー ー)」
と匙を投げられているのです。

…ってな訳で今年一発目の課題は何になるのかな?

それが楽しみで今日は玄関グズグズ病も出ず
機嫌良く出てこられました。



月光と言えば「クラシックなんて知らな~い」
っていう人でも絶対一度は聞いたことがあるはずです。
作曲はおなじみのルードイッヒ・ヴァン・ヴェートーヴェン。

正式な曲の名前は
ピアノ・ソナタ第14番「月光」。
全曲で第3楽章までありますが一番耳にする事が多いのは第2楽章だと思います。

ベートーヴェンは最初この曲を「幻想曲風ソナタ」と命名しましたが
ベートーヴェンの死後、ドイツの音楽評論家で詩人のL.レルシュタープが

「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」
と形容したことから
現在の曲名になったと言われています。

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「題名のない音楽会」の番組中で出てきた画像がコレだったのですがなんとも素敵!
原題の「幻想曲」と言うのもピッタリだと思います。



最近見ていなくてHDDの容量がパンパンになっていたので
久しぶりに「題名のない音楽会」を見ていました。

今回のタイトルは

「意外と大変!指揮者の仕事を知る休日」
いや、プロではないにせよ中学~社会人になってからはドップリコンと吹奏楽やってたので
指揮者が大変なのは何となく分かるけど実際の所どうなのか気にはなっていました。

で。

詳しい内容はさて置いて、出演していた指揮者の鈴木優人さんがチラッと
「昔の指揮者は杖で床をつついて拍を取っていた。」
と言っていた事に興味が湧いて調べてみました。

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指揮者のルーツは古代ギリシャのコーロ(合唱)にさかのぼると言われています。
その指揮者は足を上げ下げする事でテンポを決めてフレーズを整えたそう。

。。。足を上げ下げ?ちょっとイメージ出来ないんですけど。

17世紀のバロック時代になると作曲家がチェンバロを弾きながら奏者達に指示を与えたり
バイオリン奏者が立って弾きながら弓で指示したりしてました。

この時代のフランス宮廷で活躍していたのが作曲家のジャン・バティスト・リュリでした。
リュリは金属製の杖で床を叩いててリズムをとる指揮をしていましたが
ある時、誤って足を突いてしまい、その傷が
元で破傷風になり死んでしまったと言うエピソードがあります。


鈴木優人さんが言ってたのはこの事なのね。
それも破傷風って!!指揮もこうなると命がけ。こわ~~~

現在のように燕尾服を着て指揮棒を持った専門の指揮者が登場したのは
それから200年近くたった19世紀半ば過ぎのロマン主義の時代になります。
この時代になると管弦楽法が飛躍的に複雑になり
片手間の指揮では間に合わなくなり
職業として指揮者が登場しました。

そうなのよ、ただのテンポキーパーならメトロノームさんの方がよっぽど正確。
指揮者の左手ってフレーズの表情やら、どこのパートのどの楽器を盛り上げるか抑えるか。。。だとか
いろ~~~~んな事を奏者に要求してくる。
左手ってよく見てないと演奏にならないんです。



某吹奏楽団に所属している時です。
定期演奏会の演目の一つで
「大阪俗謡による幻想曲」をやりました。



まあパーカッションが派手で楽しい曲だこと

後半のパーカッションなんて全員が花形じゃありませんか

私は「当たり鐘」を担当。
祭囃子で”コンチキチン”と鳴ってるアレです。

この曲は大阪の天神祭りが題材になっているのですが
曲中半から祭囃子がモチーフとなります。

ところが使用頻度の低い和楽器を団費で買ってもらえるはずもなく…
個人持ちでドラムセットやら小物楽器は持っていたけれど
当たり鐘まではいくらなんでも持ってない。

仕方なく”コンコン”と硬い音がするシンバルのカップ部分を叩いて代用していたのです。

ところがやっぱり洋物の楽器。雰囲気が出ません

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そんなある日、祖父の祥月命日で住職が来られました。
するとお経に合わせて叩く鐘の音がイメージにピッタリ

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正式名称は「伏せ鐘」と言うそうな。

「ま、来月の祥月命日までに返しときゃイイっか~
と、コッソリ拝借したのです。

ところが
一か月も借りてるとついうっかり返すのを忘れてしまいました

私はその場にいなかったのですが
読経が始まるとなって大探ししたそう。
仕事から帰ると

祖母は私を呼び止めて
「仏壇の鐘、どっかやったのアンタやろ?。」
っと咎められます

しらばっくれれば良いところですが
「え?…あ、うんちょっと…(。。;)」
と歯切れ悪く認めてしまいました

その後、祖母から大目玉を食らったのは言うまでもありません。

またまた溜めてしまった「題名のない音楽会」の録画を見ました。

正直な所
司会が佐渡裕さんから五嶋龍さんに変わってからの2回は
なんだか五嶋さんの演奏技術の自慢の会のようで
あんまり良い印象はなかったのですが(ファンの方 ごめんなさい。)
先々週の回はなかなか面白かったです。

「ツァルトゥストラはかく語りき」
に始まり

銀河鉄道999のテーマ
ホルストの『火星』『木星』
オリジナルの『オーロラ目撃』
宇宙戦艦ヤマトのテーマ
のメドレー

最後はスターウォーズの『メインテーマ』『帝国のマーチ』
でした。

んで。

興味深かったのは

「スターウォーズ」、「ET」、「ツァルトゥストラはかく語りき」
には宇宙を彷彿とさせるメロディーの共通点があると言う話でした。

ドミソの和音は長調である「C・E・G」と短調である「C・E♭・G」があるのですが
3曲とも冒頭主題は「ド(C)~ソ~(G)」で始まる。
この段階で長調なのか短調なのか分からない不安定さが
宇宙空間を漂っているイメージを醸し出してるのだと。。。

なるほどね~。

ちなみに
「宇宙戦艦ヤマト」は私が愛するTHE ALFEEもカヴァーしているのですが
これが素敵なんです。




桜井さんのビロードボイスなんかうっとりしますよ
本家本元のささきさんには申し訳ないのですが
ALFEEファンの贔屓目を差っ引いても
こっちが好きかな?




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先日の「題名のない音楽会」のエンディングで司会の佐渡裕さんが番組を卒業すると
告知がありました。
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(番組HPよりコピぺ)
今年9月から、107年の歴史のあるトーンキュンストラー管弦楽団で音楽監督を務めることとなり、年間4カ月近くウィーンに滞在する生活になります。ほかにも引き続きヨーロッパを中心に客演指揮者としてオーケストラの指揮活動していくことを考えると、どうしても毎週番組を作っていくことが物理的に不可能になってしまい、9月いっぱいをもって番組を卒業することになりました。
番組司会の話をいただいたときから、自分の指揮活動を続けていく上で毎週の出演は難しい条件になることは分かっていましたが、いい番組を作って届けるという自覚にあふれたスタッフの工夫に助けられ、ここまでやってくることができました。スポンサーの出光興産も含め、この番組を本当に大事にしている人たちによって番組が作られ、残され、これからも続けられようとしていることは、世界的に見てもとても価値があり、意義の大きなものだと感じます。
番組を離れるのは寂しいですが、この7年半で自分が得たことを糧に、本業の指揮をこれまで以上に頑張っていかなければならないと思っています。
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後任の五嶋龍さんが嫌いとかではなく
ただただ佐渡さんの庶民的なMCが好きだった。高嶋ちさとさんや葉加瀬太郎さん
宮川彬さんから
さだまさしさんまで。。。
ジャンルの壁を越えて様々なゲストとの軽妙なトークも面白かった。

何より隣県の音大出身で関西弁にも親しみが持てた人だったので。。。

本業の指揮者としてまだまだ活躍する世界を広げてほしいとも思いますが
やっぱり淋しいな…。

以前から
ヴァイオリニスト
古澤巌さんの演奏している姿に違和感があったワタクシ。

たまりにたまった「題名のない音楽会」を見ていたら謎が解けました。

彼はヴァイオリンをチェロ弓で演奏しているそうです。

バイオリンの弓は長さ74cm、約60g
チェロ弓は長さ70cm、約80gです。

普通に弾いたらバイオリンに対して弓が重すぎる感じもするのですが・・・

ところで、何がきっかけだったのか?と言うと
たまたまある演奏に行った時にヴァイオリン用の弓を忘れてしまって
チェロ奏者に予備の弓を借りたところ使勝手が良かったからなのだそうです。

例によってHDDにため込んでいた「題名のない音楽会」を見ていたら
4月12日放映分で面白い企画をやっていました

「聴いて納得!30分でわかるジャズ100年史」

エリック ミヤシロ スペシャル ビッグバンドの演奏
「枯葉」を例に取りながら
ジャズピアニストで作曲家でもある前田憲男さんが
易しくジャズの変遷をレクチャーするのです。

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1920年代以前
ジャズのビッグバンドの前身はダンス音楽の伴奏でした。
プロのダンサー相手ではなく素人の一般大衆が気軽に踊れるために
単調なメロディと変化に乏しい旋律が最初の傾向でした。

南北戦争が終結した1865年以後
南北戦争後奴隷が解放され、自由の身になったと同時に職を失った人々が
手っ取り早く生活の糧を得るために
ストリートミュージシャンが増えます。

彼らはは譜面が読めない人が多く適当にアドリブで演奏していました。

即興的に適当に演奏するスタイルがデキシースタイルと呼ばれ
5人くらいの編成でやっていました。

ここで「スイング」とビッグバンドと言う二手の進化となります。

ベニー・グッドマンが上記の即興をバンドに取り込みます。
これが1930年代の「スイング」です。

片やもう1人のスウイングジャズの巨匠であるグレン・ミラーは
より豊かな演奏を求めて
12人だった編成を16人に増やしました。
これが今日のビッグバンドの標準編成になっています。

その後
グレン・ミラーは太平洋戦争で亡くなります。

大衆音楽なので
世の中の流行りの要素を取り入れてながら変遷を重ねてゆくのですが
当時流行っていたラテンの要素を取り入れ

ジャズとラテンを融合させたものが「マンボ」です。

ミュージシャン達は客相手のサービスとしてのサービスに飽きてきて
もっと自分たちが演奏していて楽しめる物を追求して行きます。

1940年代
「より速く(音を)より高く、より複雑に」
演奏したものがビ・バップと呼ばれる音楽です。

その後、ニューヨーク発祥の土臭さのあるジャズよりも
アメリカの西海岸辺りの爽やかで軽快な音楽が好まれ
これがウエストコースト・スタイルとして流行しました。

楽器の改良によってウッドベースがエレキに変わり
さらにエレキギターが加わり
従来のジャズとロックが融合して
1960年代 フュージョンスタイルが登場します。

1960年以後
歴史と関係なく好きなようにやればいいというスタイルが定着し
現在の形式であるフリースタイル・ジャズとなったのでした。

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やれ、デキシーだスイングだ、マンボだという言葉と
リズムの雰囲気は分かってたけど
歴史の理由づけが分かって楽しい企画でした

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